CACHATTO SecureContainerの保護された領域内で、Webカメラ・マイクを使った動画編集を行う
当社のCACHATTO SecureContainer(カチャット セキュアコンテナ)は、Windows PC本体にインストールされているネイティブのアプリケーションを使いながらもデータは安全な領域内で扱えるのが特徴の製品です。
また、WebカメラやマイクといったPC本体に搭載された入力デバイスを扱う事ができるため、ZoomなどのWeb会議アプリケーションを用いてビデオ会議もシームレスに実施することができます。
今回はこの特徴を応用して、CACHATTO SecureContainer内で動画編集を行えるか、Microsoftの動画編集ソフト「Clipchamp」を用いて実際に試してみました。
Microsoft Clipchampを用いて画面解説動画を作成
今回は、Microsoftが2021年に買収し、2022年よりWindows標準搭載の動画編集ソフトとして追加された「Clipchamp」を使って動画編集をしていきます。
1. 画面キャプチャー&Webカメラ収録
Microsoft Clipchampには、画面のキャプチャー・Webカメラの録画・マイクの録音を同時に実施し、収録した後から編集できる機能が搭載されています。これを使う事で「画面の録画を表示しながら画面を解説する動画」をCACHATTO SecureContainer内で作成する事ができます。

Clipchampのトップ画面から
- 「新しいビデオを作成」
- 「録画と作成」
- 「画面とカメラ」
の順にメニューを選択すると、収録モードに入る事ができます。

Clipchamp初回利用時は左上のダイアログからマイク、カメラの使用の許可が必要です。
2. 編集してエクスポート

Clipchampで録画した「Webカメラの映像+マイクの音声」と「画面録画」は別々に保存され、そのまま自由な位置に組み合わせて編集する事が可能です。
ここにカットやタイトル・字幕の追加などの編集を行い、エクスポートボタンを押せばCACHATTO SecureContainerの保護された領域内に動画データを出力する事ができます。
CACHATTO SecureContainerで動画編集を行う際の注意点
CACHATTO SecureContainerを使えば、PC上で安全な領域内でデータを扱いながらもWebカメラ・マイクといったPCに搭載されたハードウェアをそのまま活用した業務が実施可能です。
その際の注意点としては、CACHATTO SecureContainerに保護された領域内のデータは安全のためCACHATTO SecureContainer終了時に削除されるというところ。アプリケーションの設定などのデータは保持されますが、出力した動画データを残しておくためには各種クラウドストレージやCACHATTOと連携しているオンプレミスのファイルサーバーに転送してから終了する必要があります。
データを保護しつつ、PCのハードウェアも活用
前回のCACHATTO SecureContainerでAdobe Photoshop CCを使う記事に続き、今回はCACHATTO SecureContainerの中でPCのWebカメラやマイクといったハードウェアを使った活用法として動画編集を試してみました。
終了時に領域内のデータを削除するCACHATTO SecureContainerの仕組みから常時大容量のデータを扱う本格的な動画編集環境には向いていないものの、先日当社のユーザー会でお見せした製品のデモンストレーション動画(※1)のように、画面を見せて解説するといった用途であれば十分に活用可能。実際、当社のユーザー会のコンテンツ制作時にはCACHATTO SecureContainerで業務を行っている社員が収録を行っておりました。
また、ローカルに大容量のデータを常時保存しておく必要がある用途につきましては当社ではセキュリティを強化したリモートデスクトップ「Splashtop for CACHATTO」や、ブラウザベースの低コストなリモートデスクトップ「CACHATTOリモートデスクトップ」もラインナップしておりますので、ぜひご活用いただければと思います。
それぞれの製品情報サイトは以下のリンクからご覧になれますので、是非ご参考になさってください。
※1 ユーザー会の動画アーカイブはCACHATTOサポートサイトのマニュアル・資料・動画ダウンロード>ユーザー向けイベント関連資料から8月31日までご覧いただけます。